2018年12月8日土曜日

ROCO #79251 SBB Re420 メルクリン方式からDC仕様に改造。

ROCO #79251 SBB Re420をメルクリン方式からDC仕様に改造しました。

理由は単純で、DC仕様が手に入らなかったからです。

DCCで運転する場合、コマンドステーションはそのまま使用でき、集電方法が違うだけです。幸いROCOは部品さえ手に入れば、どちらの方式も簡単に変更できます。DC仕様からメルクリン式に変えるのも簡単です。

今回はメルクリン式の機関車をDC仕様に改造します。

メルクリン方式の機関車には、集電の為のシューが付いています。これがメルクリン式の最大の特長です。このシューで集電して、車輪から電気を返します。DC式はご存知の通り、左右の車輪から集電します。

基板に茶色の線がハンダ付けされています。これが集電シューから来ている線です。下の2本の黒い線が左右の車輪から来ている線です。茶色の線を外して、下の黒い線の内の1本を茶色の線の位置に付け替えるだけでDC仕様になります。

メルクリン式とDC式では車輪の規格が違うので、そのままでは不都合が起きる可能性があります。出来るだけDC仕様に近づけるため、部品の追加や車輪の交換をしていきたいと思います。

使用する部品です。

部品はROCOのサービスから直接購入できます。

#86460 Gear wheel Z=18 direct M=0.4 3個

#134043 Wheelset w/o traction tyre w/o gear wheel. トラクションゴムの無い車輪 3個

#134046 Wheelset w.2 traction tyres w.gear wheel. トラクションゴム付き車輪 1個

#115999 Gear set 3-parts painted. 底面カバーのみ使用します。

それでは、工作を始めていきます。
車体を外したら、台車から来ている線がハンダ付けされている場所に印をつけます。後でこの場所に再び線をハンダ付けしますので、解らなくならない様にする為です。集電シューからの茶色の線が付いていた反対側は配線されていません。基板のパターンを辿っていくとハンダが乗っていない個所があるので、その場所に配線しますので、その場所に印をつけます。

台車から来ている線を、ハンダごてを使って基板から外します。ライト部分は上に引っ張れば簡単に外れます。基盤を止めているネジを外せば基盤が外れます。

基板の端に数字が書いてあります。機関車の1位側、2位側の区別です。重要ですので、この段階で基板をひっくり返したりしない様、外した基板はそのまま横に置きましょう。

私はモーターに書きましたが、先程の数字を判りやすい位置に書いておきます。こうすると後で組み立てる時に方向が判ります。

基板を外したら、集電シューを撤去します。

集電シューが付いていた台車のギアカバーを外します。

黄色のウォームギアを外すと台車を止めているセンターネジが見えますので、ドライバーで緩めて台車を外します。

台車枠を外します。集電シューを壊さない様、慎重に作業します。

台車の底面カバーを外します。

車輪を外します。

ギアボックスの蓋を開けます。

この台車は集電シューの関係で片方の車輪しか駆動していないので、元々ギアが入っていません。#86460 Gear wheel Z=18 direct M=0.4を3個取り付けます。ギアにはグリスを塗布して下さい。

ギアボックスの蓋を戻して、#134043 Wheelset w/o traction tyre w/o gear wheel. トラクションゴムの無い車輪を取り付けます。ギアにグリスを塗布して下さい。

#115999 Gear set 3-parts painted.の底面カバーのみを使用して、台車底面に蓋をします。これで台車の改造は終わりです。車輪がきちんと回るか確認します。

台車枠を元に戻します。取り付けの時に集電シューを曲げてしまわない様に取り付けます。

台車をセンターネジで取り付けて、ウォームギアを取り付けます。

戻すと、こんな感じです。

ギアカバーを取り付けて、こちら側の台車は復元できました。

次は、反対側の車輪をDC用に交換します。台車の底面カバーを外します。

台車枠をずらして車輪を外します。この時も集電シューを破損しない様に注意します。

連結器側に#134046 Wheelset w.2 traction tyres w.gear wheel. トラクションゴム付き車輪、反対側に、、#134043 Wheelset w/o traction tyre w/o gear wheel. トラクションゴムの無い車輪を取り付けます。ギアにグリスを塗布して下さい。

車輪を取り付けたら、台車枠を元に戻します。集電シューを破損しないよう注意します。

底面カバーを元に戻して、DC車輪に交換完了です。

基板を元に戻します。基盤に書いてある数字に注意して、分解したときに付けた印と同じ方向に取り付けます。

ライト基板と配線も元の位置に戻します。

台車から出ている線を、外す時に印をつけた位置にハンダ付けしていきます。

線の取り付けは、この様になります。

これで工作は終了です。試運転して動作を確認します。

車体を戻して、完了です。お疲れさまでした。 

初めてのチャレンジでしたが、どうしてもDC方式が入手できない場合でAC機が入手出来る時、使える方法ですね。

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