2022年6月21日火曜日

KATO HOユニトラック R550ポイントのDCC化

KATOからHOユニトラック R550ポイントが発売になりました。

電動ポイント化は、専用ポイントマシンが発売になっているので簡単ですが、DCCポイントにするのは容易ではありません。

以前、KATOからDCCポイントマシンが発売されていましたが、長年再生産されていないので現在は入手困難です。

Nuckyさんから発売されているワンコインデコーダーは大変優秀で、ファームウェアを変更することで車両用デコーダーから、ポイント用デコーダーにすることが出来ます。

今回は、ワンコインデコーダーを使用してポイントをDCC化してみました。

Nuckyワンコインデコーダーについては、以下のリンクを参照して下さい。

自分で作るDCCデコーダ - ワンコインデコーダ6(Web Nucky)


では、実際に工作してきます。

まずはKATO HOユニトラック用ポイントマシンを用意します。

今回は左ポイントを使うので、画像は左用です。

ポイントマシンの裏のネジを外してカバーを外します。ネジは無くさない様に。

ハンダ付けされているコードを取り外します。コードは使用しません。

ポリウレタン線を用意します。

ポリウレタン線を適当な長さに切り出し、端をハンダメッキします。ポリウレタン線は熱で絶縁体が剥がれるので、ハンダゴテで熱を加え、ハンダを当てます。ハンダの色が電線に付けば、その部分は導通しています。


コードが付いていた端子にポリウレタン線をハンダ付けします。

ポイントマシンのカバーを元に戻します。電線はこの位置から出します。

ポイントマシンをポイント本体に取り付けます。

ポイント本体の裏蓋を開けて、組み立てたワンコインデコーダーの取り付け位置の位置決めをします。私はこの位置に取り付けしました。ポイントマシンからの電線を取り付け位置に合わせて長さを調整します。

ワンコインデコーダーに配線してきます。まずはポイントマシンからの電線をデコーダーのOUTにハンダ付けします。

適当な長さに切り出した電線を、デコーダのINにハンダ付けします。こちらはレールからの給電になります。

基板の画像の位置に予備ハンダをします。ここがデコーダーへの給電点です。

デコーダーのINからの電線の長さを調整して、基板の予備ハンダ位置にハンダ付けします。

デコーダーを取り付け位置に固定します。おそらくデコーダーを外すことは無いので、少量の接着剤で固定しました。ポイントの動作に支障が無い様に固定します。ポリウレタン線を動作の支障が無い様にまとめます。

ポイント本体のカバーを仮閉めして、CV値を設定していきます。CV6が重要です。CV6は動作電力です。初期値では動かないので、徐々に上げて行きます。私の場合、DC12VでCV6=150でしっかり動作しました。ここはお使いの環境で変わりますので注意です。使用する電圧が変わるとCV6の値も変更しなければなりません。
CV6値を上げすぎるとデコーダーが焼損するので注意。

お使いの環境でポイントの開通方向を確認します。万が一逆の場合は、ご使用のDCCスロットルソフトで設定を変更するか、ポイントマシン内の配線をひっくり返して下さい。(CV値で変更出来れば良いのですが。出来ないので。)
私の使用環境は主にZ21なので、Z21のソフトで調整。

調整が終われば、ポイント本体の裏蓋を閉じて終わりです。無事にDCCポイントになりました。

本当はコンデンサーを搭載しなければいけない様ですが、KATO HOユニトラック6番ポイントに入れていたコンデンサーが、道床の厚みが変わったのか、このR550ポイントでは入りません。動作はしているので自己責任でコンデンサーは省略しました。

最後の画像を見てもらうと、KATOのDCCポイントマシンが取り付け出来る様に、コードの取り付け溝があります。早く再販されるのを希望しています。