2018年7月16日月曜日

買って直ぐにDCCの線路に乗せてはいけない、制御客車があるとは。

ROCO のČD Rail Jetを購入した時のお話です。

まさか、購入した状態ではDCCに対応していない客車があるとは思いもしませんでした。ROCO #64111 ČD Rail Jet 直流2線式のセットが罠でした。

4両セットの内の制御客車をDCCのレールに乗せると、ライトは点灯するが、テールライトに切り替わらない。「あら、初期不良?」と思っていました。
ROCO #64111 ČD Rail Jet Set 制御客車

ROCOの制御客車は、車輪にスイッチが付いていて、列車の進行方法でヘッドライト、テールライトの切り替えが出来る様になっているのが大半でした。このČD Rail Jetもそうかと思ってレールに乗せていました。

大抵のROCOの制御客車の台車に付いている接点。これでライトの切り替えをします。

暫く走らせていると、制御客車の走りがおかしくなってきました。レールから降ろして、車輪を見ると、軸が曲がっていて、触ると熱い!
曲がった車軸。交換が届くまで走行出来る様に修理しましたが、事故時はもっと曲がっていました。
幸い、被害は車輪だけで、台車は変形なしでした。

DCCコマンドステーションは、ショートを検知していないのですが、制御客車の基盤がショートして、熱を持ったと思い、制御客車を開けてみると、ライト部分にPLUXピンのボードが刺さっていました。直流2線式のヘッドライトボードです。

「こいつが原因か。」と、ボードを外して線路に乗せてしばらく様子を見ていました。

今度は熱も持たず、大丈夫でした。

外したボードを見ていると、ショートした形跡もなく、原因も不明なので、修理の新品ライトボードを注文しようと品番確認のため説明書を広げると、最初に注意書きがありました。
DCCで使うときは、PLUXボードをデコーダーに交換しないとダメ。と、書いてあるではないですか。初めて、そのままでDCCでは使えないことが発覚しました。

DCC非対応なら、テールライトに切り替わらないし、発熱して車輪も曲がる訳です。

後日、修理の車輪と、ファンクションデコーダーを注文しました。

ファンクションデコーダーは、ZIMOのMX685P16を選択。

工作は、車輪は新品に交換。

直流用のボードを外して、ファンクションデコーダーに置き換えるだけです。PLUXピンボードなので、差し替えるだけです。アドレスは機関車と同じアドレスを書き込みます。このままではライトの点灯方向がおかしいので、CV29を書き換えて、機関車が先頭の時はテールライトが点く様にします。

幸い、被害は軽微でしたが、下手したら台車溶損という事態でした。説明書は最初に読みましょうと言う教訓でした。
 

2 件のコメント:

  1. なんと!ČD Railjetの制御車をDCCにそのまま乗せるとだめだったんですね。
    幸い私は購入と同時に3線化+DCC化していたので良かったです。
    私が購入した時は私自身アナログで自動で前後切り替わる機構を知らなかったのでデコーダ必須だと思ってました。
    制御車を買うときは要チェックですね。

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  2. Nardiさん、こんにちは。

    この様な仕様の客車も有る事が判って、勉強になりました。デジタル仕様の客車が発売されているシリーズ製品は要注意ですね。

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